2007年12月3日 閉泉感謝式

閉泉感謝式(ヘイセンカンシャシキ)。
一体何のことかと思われる方も多くいらっしゃると思います。
教会の裏庭にはかなり古い井戸がありました。この井戸を撤去するに当たって業者の方が調べたところ、まだ地下30m付近に水が残っており使用可能とのことでした。
右の写真がその井戸ですが、水がまだ残っていて使用可能という状態のことを神道式では「まだこの井戸は生きていて、お祓いもせずに井戸を埋めてしまうと井戸神様が怒ってこれからの工事に支障を来たす」と言うのだそうです。
一般的に家等を建てる際には必ずと言って良いほど神主さんを呼んで地鎮祭を執り行ないます。それをキリスト教式では「起工式」として執り行っていますが、井戸を鎮めるための式というのはこれまで聞いたことがありませんでした。
しかし、業者の方で既に神主さんにお願いをしてしまったとの一報を受け、急遽教会側で、この井戸(泉)を閉じるにあたって、これまで天地万物を創造された神様からの恵みとして水を使わせていただいた事に感謝する、「閉泉感謝式」として執り行うことになったのでした。
朝9時に現地に集合し、野口伝道者司式の下約15分ほどで式は終わり、その後業者の方々はホッと安心された様子で撤去作業に入られていました。
左の写真は撤去後の様子。